明日、11月8日(日)で、秋のUSJハロウィーンイベントが終了します。
今日は、2026年のハロウィーンイベントやハロウィーン・ホラーナイトを振り返りつつ、混雑状況や、ニュースにもなったゾンビに対する迷惑行為とセキュリティ体制について書いてみます。
ハロウィーンイベントもいよいよ終盤。今年、2026年のパークの様子について振り返ってみます。
秋の混雑状況とチケット価格変動制
ハロウィーンシーズンは、一年の中で一番混雑する時期。というのが、長年パークに通い、様子を見てきた人の共通の感覚でしょう。
ワタシの感覚としても、年間で最も熱気と人が集中するのがこの秋の季節です。
しかし今年に関して言えば、いわゆる「人キャン」と呼ばれる、来場者が多すぎて夜のイベント『ハロウィーン・ホラーナイト』でゾンビが出没しないケースが一度か二度あったようです。
その一方で、来場者が多すぎて入場制限がかかったという情報は、ワタシの知る限りありませんでした。
テーマパークにおいて、度を越した大混雑はゲストの満足度低下に直結します。
その意味では、入場制限に至らなかった今年のパーク運営は、うまくコントロールできていたと考えることができます。
これには、スタジオ・パス(ワンデイチケット)の価格変動システムも大きく影響しているでしょう。
入場日によって基本価格が決まるだけでなく、販売開始後であっても需要予測に合わせて値段が変わるシステムが導入されています。
来場者が多くなりそうな日や時間帯はチケットが高くなるため、当日や直前になって「USJに行こうか」と思い立った人たちにとっては、価格の高さが足止めとなり、結果として極端な混雑を緩和するブレーキとして機能したのだと思います。
2026年のイベントはどうだったか?
では、イベント自体はどうだったでしょうか。
今年はお昼のパレードこそ開催されていたものの、ハロウィーン特別バージョンではありませんでした。
そのため、季節限定の特別なパレードを毎年楽しみにしていたファンにとっては、やや物足りなく感じられたかもしれません。
そして、ハロウィーンといえばやはり夜の『ハロウィーン・ホラーナイト』です。
今年出没するストリート・ゾンビの主な設定は、「ゾンビになってしまった高校生」。
高校生という設定のため、一見するとそれほど怖く見えないタイプがいたり、クルーの制服を着たゾンビも多数配置されていました。
これはワタシ個人の感想ですが、身近な高校生が中心の設定だったことや、かつてゾンビを駆逐して絶大な人気を誇った治安維持部隊「ブルーローズ隊」のような強力な看板キャラクターがいなかったことで、ホラーナイト全体の熱狂的な集客力という点では、例年と比べると少し落ち着いていた印象を受けました。
とはいえ、やはり10月に入るとパーク内の混雑は一気に跳ね上がりました。
今年は「過去最多のゾンビ数」とうたわれていましたが、ゲストが増えて密集してしまうと、ゾンビ役のエンターテイナーが安全に動き回るだけでも相当大変そうな場面を何度も見かけました。
ゾンビへの迷惑行為とゲストコントロールの問題
そんな混雑が増してきた10月、SNSを通じて拡散され、ニュースでも大きく取り上げられた出来事がありました。
パーク内でストリート・ゾンビとしてパフォーマンスを行っていた女性エンターテイナーに対し、一般客が背後から抱きつく(バックハグする)などの悪質な迷惑行為が発生したのです。

この事態に対し、USJ側は「故意に抱きつく、腕や肩をつかむ、叩くなど、その安全や尊厳、心身の健康を脅かす行為について、当社は一切容認いたしません」と強い姿勢を表明しました。
エンターテイナーの安全と尊厳を守るという点において、この毅然とした公式のメッセージは明快であり、当然の判断だと感じます。
しかし、このブログでワタシが何度も書いていることなのですが、USJのイベント開催時において最も根深い問題は、「来場者の数に対して、ゲストコントロールや警備を担当するクルーの数が圧倒的に少ない」という点に尽きます。
この警備の手薄さについては、ニュースになる前の9月の時点から、現場を見ていてずっと気になっていました。
写真で見るニュース前後のセキュリティ体制
ニュースが出る前、9月当時のストリート・ゾンビやゾンビ・デ・ダンスの現場を撮った写真を見てみましょう。
セキュリティやゲスト誘導を担当するクルーは、夜間に目立つよう、オレンジ色に光る誘導灯(ペンライト型誘導棒)を手に持っています。
下の写真は、竹馬(スティルト)に乗った背の高いゾンビです↓

下の写真のように、スティルトゾンビには転倒のリスクもあるため、必ずクルーが真横に付き添っています↓

下の写真は路上でゲストが一斉に密集する『ゾンビ・デ・ダンス』の場面です。
ニュース報道以前の9月に撮影したものです↓

高校生ゾンビたちが踊る周囲を、ゲストが四角く取り囲んでいます。
写真の中に赤い矢印を付けましたが、この広大なスペースと何重にも重なる人の波に対して、誘導灯を持ったセキュリティは一辺にわずか一人ずつしか見当たりません。
誤解のないように書いておきますが、この場所以外にも歩道などでゲストの誘導を行っているクルーはいますので、エリア全体で完全に数人しかいないわけではありません。
しかし、この通りの長さとゲストの密集度を考えると、あまりにも少なすぎると言わざるを得ません。
ワタシ自身は、ニュースになったような迷惑行為の瞬間を直接目の前で見たわけではありません。しかし、10月に入ってからは、ゾンビ役のエンターテイナーが身につけている「防犯ブザー」の音を、パークに行くたびに耳にしました。
少し離れた場所でブザーが鳴っていても音は届くのですが、何重もの人垣に遮られて、見えないところで何が起こっているのか全く分かりません。
では、あのニュース報道の後、パークの警備体制はどう変わったのでしょうか?
『一切容認いたしません』という公式発表の通り、確かに現場に配置されるセキュリティの数は増えました。しかし、それで万全になったかというと、そうとは思えません。
ニュース報道後に撮影した、ハロウィーン・ホラーナイトの2か所の様子を見てみましょう。
まずは名探偵コナン(コナン 4-D ライブ・ショー)横の通りです↓

続いて、おさるのジョージ横の通りです↓

現場のセキュリティクルーは黒い服を着用しているため、夜の暗闇と人混みの中ではほとんど目立ちません。
さらに、以前は位置の目安になっていたオレンジ色の誘導灯も、写真を見る限りほとんど見当たらないのです。
これでは遠目から警備の存在が認識しづらく、抑止力としても即応体制としても心もとないと感じてしまいます。
20年通う管理人としてパークに望むこと
USJの昼のパレードを見ていると、フロートの周囲には驚くほど大勢のクルーや社員らしきスタッフが付き添い、厳重な安全管理がなされています。
しかし、パレードルート全体のゲストコントロールや、夜のストリート・ゾンビに対する警備体制は、長年見ていてどうしても手薄に感じてしまうのです。
ハロウィーン・ホラーナイトのようなパークを代表する看板イベントであるなら、パレードのフロートを守るのと同様に、生身のエンターテイナーたちも手厚く守るべきです。
さらに言えば、セキュリティ担当には万が一の際にも毅然と対応できる屈強なスタッフを配置し、一人のクルーが異変に気づいて瞬時に手が届く間隔で並べてほしいと思います。
「過去最多のゾンビ数」とうたうのであれば、それを守る「セキュリティの数も過去最多」にするべきではないでしょうか。
ストリートのゾンビ役のエンターテイナーたちは、ゲストを驚かせる唸り声や威嚇の声は出せても、迷惑行為を受けた際にそれを言葉で制止したり助けを呼んだりできないキャラクター設定を背負っています。
だからこそ、周囲の警備体制を盤石にし、エンターテイナーが安心して役に没頭できる環境を大前提として整えてほしいのです。
演じる側が安心してパフォーマンスに集中できてこそ、私たちゲストも心からホラーの世界に没頭して楽しむことができます。
そんなさまざまな出来事があった2026年の秋イベントも、明日、11月8日(日)でいよいよ終了となります。
最終日に来場される方は、秋の最後のUSJを楽しんでください。
ハロウィーンの次に控えているのは冬のクリスマスイベントですが、2026年はスタートがちょっと遅く、2026年11月13日(金)から始まります。
そして冬のイベントが終了するのは2027年1月17日(日)と、1月半ばまで続きます。
ただし、グラマシーパークのステージで行なわれる『ライト・アップ・ザ・ナイト ~クリスマス・セレブレーション~』の開催期間は、冬のイベント期間中ずっと行われるわけではありません。
こちらは2026年11月25日(水)~2027年1月11日(月)の開催となっていて、約1ヶ月半の期間限定となっていますのでご注意ください。
クリスマスイベントの様子なども、またブログに書いていきます。


コメント